西中VOICE

勇気・喜び・新しい友 西華祭が残したもの

9月に行われた西華祭、どの部門も新しいチャレンジをしていてどれも大成功だった。体験部門では、ハリーポッターを題材にした『The Wizarding World Of ニシポタ』という出し物をした。

「みんなのおかげでここまで素晴らしい出し物ができた。部門賞がとれたのもみんなのおかげです。」この言葉は最後に3年生のリーダーがみんなに言ったコメントである。

リーダーは大勢の前で話しをしたり、指示を出したりすることが苦手だった。活動が始まった当初は思うように話し合いが進められず、悩む日々だった。そんな彼女を支えようとする副リーダー。「自分がやれる事は手伝うから言って」と、リーダーを気遣い、下級生に対して声を張り上げて指示を出してくれた。またリーダー以外の3年生。役職にはついていなくても、「今日は何やればいい?」と聞いてくれ、リーダーとメンバーとの間を埋めてくれた。そんな3年生たちが頑張る姿を見せてくれたおかげで、下級生もついてきてくれた。始まった当初は、先生や先輩に「やらされている西華祭」だったのが、次第に「自分たちで作りあげてきたニシポタ」になってきた。

本番当日、「壁が壊れていたので直してきます!」「もっとこうした方が迫力あるよ」など、自分たちのニシポタを成功させようと、メンバー全員が一生懸命に接客した。2日目の活動が終わる頃、最後のお客さんを迎えようとしていた。そこにいたメンバーたちは、2日間の疲れも見せず、自分たちが楽しみながら、最後を惜しみながら接客していた。最後のお客さんを送り出した後、自然に拍手が起こった。自分たちが作ったものをお客さんに楽しんでもらったという達成感が伝わってきた。

結果、体験部門の部門賞をもらう事が出来た。一人一人が自分の得意を活かし、メンバーのために、お客さんに楽しんでもらうために、と一生懸命に活動した。そのおかげで賞という形で出し物の良さが評価されたのだろう。生徒の中には、前に出る勇気や自信、みんなで作りあげる喜びや達成感、他学年間での新しい関係・・・そんなものがそれぞれの中に生まれた良い西華祭だったと思う。

(教員 KY)

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プログラムが全て終了したあと、リーダーが3年生に語りかける。自分の思いが皆と共有できる、大切な時間。大きな声ではなくても、言葉が皆の顔を引きつける。





























































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