西中VOICE

数学的探究力

本校の教育の柱の一つに探究力があります。探究とは、興味・関心から生まれた「なぜだろう?」、「どうしたらいいのか?」を出発点にして、試行錯誤を繰り返しながら自分の答えを見つける過程のことです。つまり、課題発見、思考や推理・検証を経て、発見や創造すること、さらにはそれを表現するというのが探究です。

この力を磨くために、本校では授業に「探究」を組み込んでいます。中学2年時に「理科探究」、中学3年時に「社会探究」の授業があり、1年をかけて自分の決めた課題を探究していきます。

では、探究とは理科や社会に限られたものなのでしょうか?

もちろんそんなことはありません。例えば数学においても探究力を養うことをねらって授業を組み立てていくことは大切だと考えています。

IMG_4451「この問題はどうやったら解けるだろう?」
「どうしてこの計算になるの?」
「もし、この問題文が変わったらどうなる?」
「これは世の中のどこで実際に役立っているの?」
「どうして間違えたんだろう?」
「これはねぇ、こういうことじゃない?」
「なるほど、わかった」

これらは授業内での生徒たちの言葉です。私の授業では3人のグループで生徒達が考え合い、教え合い、学び合う授業に取り組んでいます。もし1人や2人で取り組んでいると、わからない時に止まりやすいようですし、4人以上だと誰かが会話に入れない場合があります。3人で毎回ランダムにグループを組むことによって、いろんな会話が生まれ、意欲的にも取り組みやすいのではないかと感じています。

昨今の新聞紙上では、よく「アクティブラーニング」という文字をよく見かけるようになりました。これは、「生徒が主体的に学ぶこと」が根本と言われています。自分から学ぼうとする意欲。授業で「○○探究」として長い時間をかけて向き合っていくことも大切ですし、日々の授業の中から興味関心を深めていくことも大切です。両輪がうまくかみ合って生徒の探究心が養われていくことを期待しています。

教員OK





























































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